お客様の声

The Japan Club of Kuala Lumpur (JCKL)

建築関連法規に関する課題を全て解決し、竣工適法証明書(CCC)を取得する

マレーシア在住の日本人が交流する場であるクアラルンプール日本人会会館・The Japan Club of Kuala Lumpur Clubhouse (以下:JCKL会館)。その老朽化に伴う改修工事のマネジメントをPlus PM Consultant (以下:Plus PM)が担当し、改修工事に伴ない現行法規へのコンプライアンス対応を実施しました。建替、移転、修繕といくつかの選択肢が考えられる中で、プロジェクトを推進されたJCKL事務局⾧の柳井教男様(写真:左側)に、プロジェクトの詳細とPlus PM Consultantに対する評価を伺いました。

事業主

The Japan Club of Kuala Lumpur (JCKL)

所在地

マレーシア クアラルンプール

用途

クラブハウス

延床面積

6,400m2

構造

RC造

階数

地上3階建て

現地での経験・実績を生かした提案内容に安心してPlus PM Consultantへ依頼

JCKL会館の建物は、1976年に現在のマレーシア タマンセプテに日本人学校として開設されました。1995年に日本人の交流の場である日本人会会館に用途を変え、現在まで使用されている歴史のある施設です。クアラルンプールにある日系企業にお勤めの方やその御家族だけでなく、仕事をリタイヤされ、MM2H(⾧期滞在ビザ)で滞在する日本人の方々にも利用されています。

JCKL会館は、すでに築後40年が過ぎ、建物の安全性を確認する必要が出てきたことで、当社へ建物診断の業務依頼がありました。

今後の施設利用について、「JCKLの理事会メンバー内では今後施設を維持するか、もしくは建て替えるのかについて過去にも何度か議論されてきた。3年前からは将来に向けての積立も開始されてきたが、築50年が数年後に迫って来たことから一昨年来この議論が再燃し、①現敷地での建替え、➁サウジャナにある日本人学校の敷地内への移転新築、③既存建物の修繕の3パターンを想定しているという御意向を理事会より頂き、それにお応えするかたちで本プロジェクトが開始しました。」と柳井事務局⾧からおききしました。

今後の施設利用について、どのように考えるか。

「JCKL理事会より3パターンを想定しているという御意向を頂き、それにお応えするかたちで本プロジェクトが開始しました。」

①現敷地での建替え
➁サウジャナにある日本人学校の敷地内への移転新築
③既存建物の修繕

 

柳井事務局⾧は、施設の現状課題について、「①:現敷地での建替えをするには、建築関連法規に抵触する数多くの課題と隣地関係などの難題があり、➁:サウジャナにある日本人学校の敷地内への移転新築については、日本人学校の建替え時期との調整等、諸問題もあった。さらに、③では既存建物の修繕に必要な費用がわからない、そもそも構造の安全性が確保できるか、といった多くの不安を抱えており、計画が暗礁に乗り上げていた。」 これに対して当社は、まずは建物診断レポートを作成すること、そしてその調査結果から次の方針を出すということをご提案しました。 「現地での経験を生かした提案内容が信頼できること、技術的中立的なアドバイスがあったことから、JCKL理事会での決議を経て、まずはPlus PM Consultantへ『建物診断』を依頼しました。」とのこと。 そして、その調査結果に基づき、次の計画を検討するという方針で本プロジェクトを開始することになりました。

修繕後の工事完了証明書(CCC)の取得を見据えた提案

当社は現地調査を行い、その建物診断レポートにより、構造補強、現行の法律に沿った改修および定期修繕を行えば、建物は維持できることを報告しました。建設コストの試算結果から、移転、建替えよりも大幅にコストを削減できる事から、プロジェクトは”修繕”の方向に大きく動きはじめました。

しかし、修繕に当たっては、大きな課題がありました。

マレーシア国内において、建物の設計および法令遵守についてはアーキテクト(設計者)、施工内容については施工会社が責任を持つ事とされています。ところが、JCKL会館の建物は⾧い年月により増改築が繰り返され、かつ用途変更も行っていたことから、修繕後の法令遵守を保証する工事完了書(Certificate Of Compliance And Completion :以下CCC) の取得ができない可能性があることを説明しました。

さらに、JCKLの建物を設計した設計者はすでに引退しており、この古い建物の安全性について責任をもって判断できる別のアーキテクトを新たに探す必要がありました。

「Plus PM Consultantはこの点をプロジェクト初期の段階から想定されるリスクとして考慮し、建物調査段階から信頼できる設計者プロジェクトに参画させていました。あらためてマレーシアでの豊富な経験とネットワークを実感できました。」- 柳井事務局⾧はおっしゃいます。

施設利用客への安全対策を考慮にいれた入札

調査結果に基づいた設計および役所申請が無事に進み、施工会社の選定段階に移行し、ローカルと日系の建設会社、合計8社の競争入札にて施工会社を選定する事となりました。

選定に当たって、入札条件書の作成や見積評価はもちろん大切ですが、今回の修繕工事で最も重要であったのは”施工中の安全確保”です。JCKL会館内の各施設は土曜日、日曜日も使用され、工事期間中もJCKL会員様の施設利用を止める事はできません。施工中のJCKL会員様の動線と施工者・材料搬入の動線の分離、仮設計画、ガードマン配置など、安全対策は欠かせませんでした。

「入札条件に施工中の安全対策についての提案を記載してくれました。この入札条件によって入札価格だけでなく、各社の安全に対する認識を確認し、理事会全員一致で施工会社の選定を終えることが出来ました。過去JCKL会館の修繕工事経験のあるローカル施工会社を、当初予算より30%程安い工事価格で発注できたことを高く評価しています。」と入札段階でのPlus PM への評価について、お話くださいました。

最後に

「今回の改修計画では、その第一課題であった『建築関連法規に関する数多くの解決すべき課題を全て解決し、最終的にCCCを取得すること』を実現できたことがPlus PM Consultantを起用して得た最大の成果であった」と振り返って頂きました。

写真:避難経路の是正

写真:消防設備の是正

通路スロープ高さ、勾配の是正・頭上注意喚起

Plus PM Consultantへの要求事項

プロジェクトフェーズ

業務範囲

設計段階

・Attend design meeting ・Review/adjust master schedule・Cost advice/adjustment ・Support in making necessary to consultant & VE proposal evaluation and advice

入札段階

・Support in tender award method & budget preparation ・Tender document review ・Tender schedule review ・Tender contents review and price negotiation ・Construction cost adjustment, cost down proposal, contract document review

Construction Stage

・Site check ・Master schedule review ・Design change review/adjustment ・Review/assessment/negotiation of VO due to design change ・Conduct regular meetings

Structure

S (factory), RC (office area)

Completion Stage

・Inspection schedule review/adjustment ・Handover schedule review/adjustment ・Rectification work inspection/review ・Handover document review & completion report
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