お客様の声

Kintetsu World Express (M) Sdn. Bhd.

コストを抑え、短期間で新倉庫への移転を実現

KWE-main-head-img

株式会社近鉄エクスプレスの海外現地法人、Kintetsu World Express (Malaysia) Sdn. Bhd.様(以下、KWE)は、航空・海上貨物の国際輸送やロジスティクスなどをワンストップで提供されている国際総合物流企業です。
当社は、KWE様がマレーシア・ペナン空港内のFCZ(Free Commercial Zone)エリアに稼働させる新たな倉庫への旧倉庫からの移転(倉庫・オフィス機能)と、移転先の改修工事のプロジェクトマネジメントを依頼されました。
今回は、倉庫の移転が必要となった理由と、当社に依頼された経緯などについてお話を伺いました。

事業主

KINTETSU WORLD EXPRESS (M) SDN.BHD.

場所

マレーシア・ペナン州空港内FCZ(Free Commercial Zone)エリア

用途

ドライ倉庫・冷蔵倉庫

延床面積

約10,260m²

構造

鉄筋コンクリート造

階数

地上2階建て

事業主

KINTETSU WORLD EXPRESS (M) SDN.BHD.

場所

マレーシア・ペナン州空港内FCZ(Free Commercial Zone)エリア

用途

ドライ倉庫・冷蔵倉庫

延床面積

約10,260m²

構造

鉄筋コンクリート造

階数

地上2階建て

電子・医療機器メーカーのニーズに対応するため倉庫を移転

倉庫拠点の拡大を決めた理由と目的は何でしょうか?

KWE:今回倉庫を移転したペナン州は、古くから電子産業の集積地として注目されており、最先端のテック企業、医療機器メーカーなども進出しています。そのため、電気・電子製品、半導体、医療機器、車載機器などの輸出が活発です。将来的に電子・医療機器メーカーの集積地としてより一層の成長が期待されるため、私たちは、ペナン州の発展により生じる様々なニーズへの対応が必要となりました。

社内での検討を経て決断したのが、既存の空港内倉庫施設の拡充です。

Kintetsu World Express (Malaysia) Sdn.Bhd.
Managing Director
工藤 悟 様

Kintetsu World Express (Malaysia) Sdn.Bhd.
General Manager/Office Manager
奥野 塁 様

本プロジェクトは、新倉庫の延べ床面積を改修前の2倍以上に拡大し、空港内にある2ヶ所の既存施設と合わせた3ヶ所での保管能力を、約2倍に引き上げることを目的としています。加えて、新倉庫内に定温・定湿下での保管・管理ができる「空調エリア」を設けることで、電子・医療機器メーカーからの多様なニーズに対応したサービスの提供ができるようにしました。

時間的制約という大きな課題に直面

プロジェクトを進めるうえでの一番の心配はなんでしたか?

KWE:最も懸念していたのは、時間面での大きな制約をどう解決するかということです。旧倉庫の賃貸借契約が2021年1月末までだったため、コンセプトデザインから設計、行政との協議、発注、工事、移転までを5ヶ月という短い期間で完了する必要がありました。さらに、運送業では荷主様との間で積荷のやり取りが常に行われています。そのため、長期間倉庫内でのオペレーションを休止することはできません。荷主様からの要望もあり、実際にオペレーションを中止できるのは3日間だけでした。

KWE:最も懸念していたのは、時間面での大きな制約をどう解決するかということです。旧倉庫の賃貸借契約が2021年1月末までだったため、コンセプトデザインから設計、行政との協議、発注、工事、移転までを5ヶ月という短い期間で完了する必要がありました。さらに、運送業では荷主様との間で積荷のやり取りが常に行われています。そのため、長期間倉庫内でのオペレーションを休止することはできません。荷主様からの要望もあり、実際にオペレーションを中止できるのは3日間だけでした。

引っ越しに先立ち新倉庫の改修工事も進める必要があったため、プロジェクトのマネジメントはさらに複雑なものになると予想していました。

自社対応から建設プロジェクトのコンサルタント活用へ

今回、Plus PMを起用されたきっかけは何ですか?

KWE:Plus PMさんには、最初はオフィス内装工事に関わるコーディネーター役として参画してもらっていました。プロジェクト開始時には、倉庫の移転作業全体のマネジメントの詳細を分かっておらず、自社内で進められると判断していたからです。

しかし、Plus PMさんとのコーディネーション業務についての相談のなかで、移転プロジェクトに関するおおよその流れを聞き、やらねばならないことの実態を理解することとなりました。当時、行政への申請や倉庫のテナントオーナーとの引き渡しまでの交渉、プロジェクトの協議などに手を焼いており、想定できる問題をクリアにしたいという意見が既に社内で出ていました。そのため、プロジェクトマネジメントがしっかりできる専門家の協力を得た方が良いという話にまとまり、相談に乗ってくれていたPlus PMさんに業者選定、工事に関する調整、日々の進行管理などマネジメント全体の業務を一括でお願いすることにしたのです。

短期間で遂行する必要があるプロジェクトでしたが、業務の優先順位を的確に付けていただき、推し進めるべきことを私たちとPlus PMさんの双方で着実に合意しながら、プロジェクトマネジメントを進めていただきました。

短期間で遂行する必要があるプロジェクトでしたが、業務の優先順位を的確に付けていただき、推し進めるべきことを私たちとPlus PMさんの双方で着実に合意しながら、プロジェクトマネジメントを進めていただきました。

徹底調査による要望の「見える化」で理想の新倉庫を実現

要望通りの新倉庫をつくるためのPlus PMとの意思疎通はどうでしたか?

KWE:私たちの要望を良く理解してくれていたと思います。Plus PMさんは、最初に私たちからの新しい倉庫への要求事項や移転の方法の希望などの聞き取りだけでなく、貨物を載せたパレットがどう動くかなど、私たちの日常業務における倉庫・オフィスの使い方・運用方法を理解するための実地調査を行われました。
ついで、レイアウトを図面化し、使い方や建築法上問題ないか、テナントオーナーからの制約条件を満たしているかを確認することで、私たちの要望を「見える化」していきました。

移転前の倉庫の稼動状態は60〜70%でしたので、新倉庫にはさらに高い稼働率を求めていましたが、現在、新倉庫は無事、上層、下層共に100%を超える稼動状態になっています。

加えて、施工中にも、KWEローカルスタッフが細かに新倉庫について「注文」を付けられ、調整できたことも良かったと思っています。言いたいことを全部聞いてくれて、使いやすい仕様に作っていただき、本当に嬉しく感じます。

移転前の倉庫の稼動状態は60〜70%でしたので、新倉庫にはさらに高い稼働率を求めていましたが、現在、新倉庫は無事、上層、下層共に100%を超える稼動状態になっています。

加えて、施工中にも、KWEローカルスタッフが細かに新倉庫について「注文」を付けられ、調整できたことも良かったと思っています。言いたいことを全部聞いてくれて、使いやすい仕様に作っていただき、本当に嬉しく感じます。

低コストで移転を実現できたノウハウ

移転費用を抑えるためにどのような工夫をされましたか?

KWE:当然のことながら、私たちとしては最少のコストで最大の投資効果を得たいわけです。しかし、今回のプロジェクトは「冷蔵倉庫の新設」「オフィス部分改修」「倉庫の移転」と業務が細分化しており難易度が高いため、ゼネコンに一括で発注し、プロジェクトを統括してもらうとコストが高くなることが分かりました。対策として、Plus PMさんから「各業者に分離発注を行い、統括のマネジメントをKWE様とPlus PMで行うことで、ゼネコンの下請け業者への経費を削減しましょう」と提案がありました。

その計画に合意すると、Plus PMさんはプロジェクトの工種ごとに専門業者を選定し、私たちにとって最適な業者をあらゆる観点から提案してくれました。業者が私たちの要求事項を満たしているか、それに見合ったコストかどうかを判断し、的確なサービスや供給物を得られるよう丁寧に進めていたように感じました。

さらに、コスト競争力の最大化を目指し、日系とローカル専門工事会社の両方に入札してもらったのですが、最終的に日系企業の落札となります。最終提示金額でも、当初より約20%のコストダウンという希望水準への圧縮が実現できました。

的確な進捗確認と工程・品質管理から得られた安心感

移転中も倉庫を稼働されるのは大変なことだったと思います。不安などはありましたか?

KWE: 改修工事は新築工事と違い、1週間で進捗が大きく変化します。Plus PMさんが中心となり、各現場からの報告体制と重点管理ポイントを決定、要点を押さえながらの品質管理、工期が遅れている箇所には徹底的に施工者との協議を行いました。

途中、荷主様の要望による工期中の方針変更があり、急遽計画の変更および追加の工事が発生しましたが、Plus PMさんは、当初の工期を守るために、工事会社と交渉を行い、優先順位を付けるなどの対応をしてくれました。その姿勢から、なにがなんでもプロジェクトを期限内に成功させるという強い意志を感じ、私たちは安心して本業に集中することができました。

工事工程・現場品質管理の実施

途中、荷主様の要望による工期中の方針変更があり、急遽計画の変更および追加の工事が発生しましたが、Plus PMさんは、当初の工期を守るために、工事会社と交渉を行い、優先順位を付けるなどの対応をしてくれました。

工事工程・現場品質管理の実施

その姿勢から、なにがなんでもプロジェクトを期限内に成功させるという強い意志を感じ、私たちは安心して本業に集中することができました。

目標へ着実に進歩し、スケジュール通りの稼働が実現

プロジェクト終えて、Plus PMへの評価はいかがでしょうか?

KWE:オフィス、倉庫ともに追加費用の発生も無く、当初の予定通りの移転が実現できたことは大変嬉しかったです。
プロジェクトの最中に予想外の問題が発生し、部分的にスケジュールが大きく変わることもあったのですが、そうした状況にもしっかりと対応し、プロジェクトを進めていただいたことに感謝しています。問題が出るたびに、次から次へと新しいオプションやアイデアを提案してくれ、親身になって助けていただいたことを思い出すと、やはりPlus PMさんにお願いして良かった、と改めて思います。別の拠点でも具体的な案件が出て来たら、ぜひPlus PMさんにご依頼したいです。

担当者からのプロジェクトを終えて

奥田周平
プロジェクトマネジャー

私たちPlus PM ConsultantのCMRは、プロジェクトの成功に向けて、お客様の良き伴走者でありたいと思っています。倉庫エリアについては、KWE様もクライアント各社(荷主)様との調整が必要であり、要求やレイアウト計画の決定までに多くの時間が必要でしたが、移転完了までの期間は限られるタイトなプロジェクトでした。常にスケジュールを見直しながら、どこが重要な管理ポイントかをKWE様と相談し、優先順位とリスクを共有しながらの短い時間での意思決定を次々と求められ、緊張が続いたことを思い出します。
KWE様、各専門業者と協力し合い、詳細なスケジュール管理でプロジェクトを達成できたことが何よりも嬉しく、心より感謝しております。

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