パフォーマンスボンド(契約履行保証)とは?建設ボンドの種類と注意点|Performance Bond

9月 29, 2021

パフォーマンスボンド(契約履行保証)とは?建設ボンドの種類と注意点|Performance Bond
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「工事が完了し支払いはすべて完了したのですが、保証期間における請負業者の補修作業への対応が遅い」
請負業者が債務不履行で逃げ出すことが無いか、心配」

そんな疑問や不安をお持ちではありませんでしょうか?

海外のプロジェクトでは、資金繰りが出来ず建築途中でプロジェクトが止まる事や、建築会社が資金を持ち逃げするケースを考えることはリスクとして検討する必要があります。これを防ぐためにあらかじめ、銀行や保険会社が請負工事会社の信用力に応じて保証書を発行し、契約内容を誠実に履行することを担保することのできる、パフォーマンスボンド(契約履行保証状)が必要です。

しかし、ボンドの設定に不慣れな請負業者も少なくありません。またプロジェクトの規模や請負業者によってはパフォーマンスボンドの設定を嫌うこともあり、発注者自身が主体的に設定を行う必要があります。

建設プロジェクト立ち上げを行うプロジェクト担当者様に向け、建設ボンドやパフォーマンスボンドについて、まとめております。

本記事は、マレーシア・ベトナムを拠点に建設コンサルタントとしてプロジェクトマネジメント、コンストラクションマネジメントを提供し、企業様のアセアン進出・事業拡大を支援するPlus PM Consultant Sdn. Bhd.が作成したものです。

ボンドとは?

発注者リスクを軽減する仕組みとしてボンド制度が普及しています。

建設ボンド(Construction Bond)は、発注者が建設プロジェクトで使用する保証債の一種です。建設保証金により、請負業者がプロジェクトを完了できなかったり、契約仕様を満たしていないことによる紛争や経済的損失から事業主を保護することを目的にしています。

重要ポイント

  • 建設ボンドは、発注者が建設プロジェクトで使用する保証債の一種です。
  • 保証金は、請負業者がプロジェクトを完了できなかったり、プロジェクトの仕様を満たしていないことによる混乱や経済的損失から保護します。
  • 建設ボンドを提出することにより、建設工事を管理する当事者は、契約上の方針に従って作業を完了できます。
  • 請負業者が契約の条件のいずれかを遵守しなかった場合、保証人と請負業者の両方が責任を負います。

建設ボンドの種類

建設プロジェクトに係るボンドには、その目的に応じて 入札保証 、 契約履行保証、 前受金返還保証、 瑕疵担保保証、 ペイメント・ボンドがあります。

入札保証
(ビッド・ボンド:Bid bond)
入札保証は、銀行または他の金融機関によって発行されるボンドです。入札参加者が落札したにもかかわらず、契約に至らない場合の発注者のリスク (再入札費用等)に対応するため、入札参加者に対し設定します。
契約履行保証
(パフォーマンス・ボンド:Performance bond)
契約履行保証は、銀行またはその他の金融機関が発行するボンドです。工事請負業者が請負契約の確実な履行を担保するための保証措置であり、工事請負業者が債務不履行に陥ったときに、発注者が被る損害の補填を担保します。
前受金返還保証
(アドバンス・ペイメント・ボンド:Advance payment bond)
前受金返還保証は、銀行または他の金融機関が発行するボンドです。発注者が契約解除の際に、工事請負業者に支払った前払金の返還を保証するものです。
瑕疵担保保証
(メインテナンス・ボンド:Maintenance Bond)
瑕疵担保保証は、銀行または他の金融機関によって発行されたボンドです。工事完成後、瑕疵担保期間内に瑕疵が発見され、工事請負者が履行不能な場合、その修補債務を保証するものです。 ワランティボンド(Warranty bond)と呼ばれることもあります。
ペイメント・ボンド
(Payment bond)
ペイメントボンドは、請負企業による下請代金の不払・支払遅滞が生じた場合に、保証機関が下請企業への材料費・労務費の支払を保証する保証証書(支払ボンド)を、元請企業があらかじめ発注者に提出します。

上記に加えて、 銀行または他の金融機関が関わらず、 プロジェクト所有者と請負業者間で行い、プロジェクト所有者により行う機能として留保金返還保証(リテンション・ボンド)があります。これも、契約完了後にクライアントを保護するパフォーマンスボンドの別の機能です。

留保金は、請負業者による建設契約の正当な履行のためにプロジェクト所有者に与えられる保証です。留保額は、雇用主が留保する暫定証明書に請負業者が支払うことで認定された契約金額のパーセンテージ(通常は5%)です。

建設ボンドに関わる当事者

建設ボンドには3者の当事者がいます。

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Principal
Principal は、請負業者です。
請負業者は、保証金を取得し、更新し、保証金に対して提出された請求に対して支払い責任があります。
ObligeeObligee は、プロジェクトの発注者です
彼らは、本人によって引き起こされた損害賠償を求めて保証人に請求を提出する権利を持っています。
SuretySurety は、債務者を保護するための保険会社です。
保証人が請求を支払う必要がある場合、保証人は債権者に払い戻しを求めます。保険証券とは異なり、保証人が債券で支払いをしなければならない場合、元本は全額返済されます。

パフォーマンスボンドは必要か?

パフォーマンスボンドは、発注者保護のため、銀行またはその他の金融機関が発行する債券であり、特定の契約の履行を保証します。

この保証金は、請負業者が瑕疵担保期間中に修正作業を行わない場合、契約の担保となります。 請負業者が瑕疵担保期間中に補修作業を修正しなかった場合、発注者は修正作業を行う第三者の請負業者を任命する権利を有し、費用は保証人から回収することができます。

しかし、パフォーマンスボンドにはメリットとデメリットがあり、その特徴を理解し、確実にプロジェクトを遂行する必要があります。

パフォーマンスボンドの利点と注意点

利点は?

  • 請負業者によって行われる作業の品質に対する発注者の保護が可能です
  • 請負業者が修正作業を怠った場合の発注者の保護が可能となります。保証金の金額は、第三者が行った修正作業の費用をまかなうために回収することができます。所有者は追加費用を負担する必要はありません

注意点は?

  • ボンドの設定に対し厳しいを要求すると、プロジェクトの建設コストが増加する可能性があります
  • ボンドの設定が困難な中小企業は、入札から除外される可能性があります
  • 発注者は、ボンドが失効しないように管理する必要があります
  • 保証機関の延長には、発注者からの正式に期間延長要求(Extension Of Time)が必要になります
  • 債務不履行が発生した場合、発注者が被ったであろう損失を定量化することを要求される場合があります。保証金申請のために、発注者は損失と完了するためのコストを適切に計算できなかった場合、発注者は保証から損失を取り戻すことができなくなります
  • 保証人から保証金を取得するまでに、審査期間が必要となります

結論、まとめ

  • 瑕疵担保期間中、請負業者は最終支払い受領後にも請負業者が責任を確実に果たし、発注者を保護するために、建設ボンドを契約書に盛り込むことを推奨します
  • 請負業者との契約において留保金と契約履行保証を設定することは、引き渡し後の発注者の保護に必要です
  • 適切なボンドの設定であるか、建設プロジェクトごとに検討する必要があります
ASEANにおいて建設投資をご検討中の皆様へ、
Plus PM Consultant Sdn. Bhd.は建設コンサルタントとしてコンストラクションマネジメントの手法を用いてプロジェクトマネジメントさせて頂きます。
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本記事はPlus PM Consultant Sdn. Bhd.がASEAN現地の取材、および以下参考・参照の情報をもとに作成しています。
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