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MRT Corp(Mass Rapid Transit)が BIM Level 2を取得しました

先週の記事でマレーシアのMRT Corp(Mass Rapid Transit/ 地下鉄事業公団)がBIM(Building Information Modelling)英国の規格レベル 2を取得したとのニュースが出て少し驚きました。
BIM レベル 2の取得は、土木分野ではアジアで最初だそうです。
レベル 2の何がそんなに凄いのかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、規格ではレベル3が上限となっており、それを定めた英国ですら2013年に2016年までにすべての政府プロジェクトにおいてBIMレベル2の利用を義務付けたばかりです。

レベル0からレベル3までの区分を簡単に説明すると以下の内容になります。

■BIM Level 0 (Low Collaboration)
2D図面を介した従来の設計レベルです。意匠・構造・設備・積算が別々のデータで作成されます。
現在、殆どのプロジェクトがまだこのレベルで、2Dデータがメインです。

■BIM Level 1 (Partial Collaboration)
3Dモデルを限定的に取り入れ、これを部分的にデーターベースによって共有する設計レベルです。BIMを採用している多くの日本企業は「精巧な3Dモデル」に固執するあまり、実はこのレベルに留まっていると思います。2D、3Dデータを使用し、5D(コスト)データをモデルに付加するケースもあります。

■BIM Level 2 (Full Collaboration)
プロジェクト関係者が各専門分野のBIMモデルを互いに共有・参照し、設計・工法・コスト・スケジュールの全域に渡り全データ共有するレベルです。
ちなみに香港MRTの沙田 (Shatin) セントラルリンク・プロジェクトはBIMレベル2で設計・施工を行い、香港の複雑なインフラの中でのプロジェクトで威力を発揮しています。2015インターナショナル Autodesk BIM アワードで一位を取りました。2D、3D、4D(時間)、5D(コスト)データを使用します。

■BIM Level 3 (Full Integration)
建築業界の目指す最終到達点で、データはクラウド化され、プロジェクト関係者全員が共通のモデルに対しアクセス、利用、編集、加工ができるレベルです。
著作権、設計責任等の問題をクリアできる事が前提にあり、BIM Level 2から更にライフサイクルコストという6Dのデータがこれに加わります。


こうして見てみるとMRT Corp(Mass Rapid Transit/ 地下鉄事業公団)が非常に高レベルを目指していることが分かると思います。
マレーシアは、香港のように既存のインフラが複雑な訳ではありませんが、クアラルンプール市内の地盤は石灰層と軟弱層が入り混じった複雑な地盤が多いため擁壁、地盤改良を伴う工事で威力を発揮するでしょう。
まだまだ技術途上とはいえ、日本より若い、先入観の無い技術者が増えているアジアの方がこうしたITインフラの整備は早いのかも知れません。

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参考、図の出展:GenieBelt

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