代行CMR(コンストラクション・マネジャー)の必要性

3月 2, 2015

マレーシアの設計施工請負の大型プロジェクトでは施主側、施工側双方にアーキテクトを中心としたコンサルタントチームを組織し、プロジェクト推進、各種申請、検査業務を行います。

 

双方のコンサルチームは設計図面や契約の条件通りにできているかどうかのチェックをするのですが、施工品質や施工問題に余り関心がありません。

これは責任範囲が明確に決められている事に起因しているのだと思っています。

極端にいえば図面や施工要領内容に瑕疵があればアーキテクトの責任。
図面通りに施工しない場合は請負工事会社の責任となります。
アーキテクトは設計品質を厳格に行いますが、現場品質管理には余り関心を持たないのです。

ここでまず施工品質の確保は施工工事会社次第という問題が出てきます。

瑕疵が発生した場合、法的責任を追及する事は可能ですが大きな瑕疵問題ほど解決には時間がかかる為、問題を事前に防ぐ事が重要になります。

これは実際の事例ですが杭が途中折れていても現場監理者、検査員、誰も気づかない現場がありました。
検査後に現場の重機が杭を折ったのでしょう。
最悪、地盤沈下を引き起こす重要な瑕疵の一例です。

他方、設計品質の確保についても問題があります。

責任範囲を明確する余り、意匠、構造、設備の作成、承認が縦割りとなり図面を複合的に見る視点が不足しています。

これも実際の事例ですが、構造重要な梁に排水管が縦方向に通っていましたがアーキテクトチームの誰も問題に気づいていませんでした。
各種図面は正しく、図面通り施工しても総合的には影響を与える重要な瑕疵の一例です。

このような問題を事前に回避する為、Plus PM Consultant は、施主代行CMRとして日系企業様のASEAN進出・建設・各種プロジェクトをサポートしています。

We are proud to support our clients through the Construction Management at Malaysia.

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