マレーシアでの現実

12月 5, 2014

先日、お客様が来社され、クアラルンプール近郊のタウンシッププロジェクトをいくつかご案内させていただきました。

そのうちの一つのプロジェクトで、リンクハウスと呼ばれる長屋式住居のショーユニットを拝見しました。
内装はショーユニットという事でとてもきれいでした。

ここマレーシアでは、内装については別途工事となる事が一般的であるため、
ショーユニットのスタッフに、引渡し時の状況が見たいとリクエストしたところ、
快く隣のユニットへご案内頂けました。

最低限の仕上げを施した無機質な室内を見ながら、最上階の3階へ足を運びました。
そこには、床仕上げの上に拡がる水たまり、白く塗られた壁にカビのまだら模様、
鼻を衝く想像を絶するカビ臭、スタッフの苦笑い。
お客様は実際に売られる建物がこんな惨事になっていることが現実的とは捉えられないようで、
しばし呆然とされていました。

日本ではそんなずさんな工事自体がありえませんし、そんなユニットを快く案内する事なんかあり得ません。

こちらは日本より降水量が多く、スコールなど短時間に集中的に降る雨量は日本の比ではありません。
にもかかわらず、日本人の感覚で言うと、防水の納まりはとてもずさんです。

こちらの人々は、基本的に、問題が起きたら処置すれば良いという考え方で、
問題が起こらないように前もって対処しておこう言う考え方は無いように思います。

 

サービス

お問い合わせ