交通インフラ海外出張・駐在の日々
 

シンガポールMRTのシステム障害

2017年12月04日

 

シンガポールは、世界で最も競争力のある都市と言われています。
その背景には優れた税制システムと交通インフラがあります。

しかし、今、その交通インフラの生命線であるMRTMass Rapid Transit)にシステム障害が起きています。

シンガポールは2000年以降、都市部の人口が400万人弱から560万人強へと急増し、交通網への過度な負担が懸念されました。
そこで、人為的トラブルを未然に食い止める予知保全診断システム(=無人自動運転システム)の導入を急ぎました。


これが現在、古いMRTのライン上でうまく働かず、通勤ラッシュアワーにMRTが動かないという事態が発生しています。


この問題が最初に発生したのが今年、20178月で、数千人の通勤通学に影響が出ました。
MRTのサイト上では、利用者による厳しい批判が繰り広げられ、人があふれかえる駅やバスを待つ長蛇の列、立ち往生した列車の写真がネット上に投稿されました。

12月になった現在も、この問題は解消されていません。

MRTを世界で最も優れた鉄道システムと信じていた人々の間では、今回のシステム障害発生について失望が広がっています。

かつては日本を目指し、都市化を進めたシンガポール。
今はどの都市も経験したことの無い新しい領域に入り悩んでいる姿が見えます。